コンタクトのケアはご使用になるコンタクトの種類・ケア用品によって変わります。
コンタクトレンズのケア用品はレンズの種類で大きく分類するとハードコンタクトレンズ用、ソフトコンタクトレンズ用の2種類があります。

ハードコンタクトレンズ用

ハードコンタクトレンズ用では、洗浄液・タンパク分解酵素液(剤)・保存ケース・強力洗浄液などがあり、最近ではタンパク分解酵素成分が含まれた1本タイプの洗浄液が多く発売されており、うるおい成分を配合したものもあります。

毎日の手入れ方法は

  1. 目からはずしたレンズを保存ケースのホルダーに収納します。
  2. 保存ケースに洗浄保存液を9分目まで入れ、そのまま一晩放置します。
  3. レンズをホルダーに入れたまま、水道水で十分にすすいでから装用します。
    (シード社:ピュアティ・ワンボトルタイプ(R)の場合)

毎日の手入れ以外にも週に一度、洗浄保存液でこすり洗いを実施したり、汚れやくもりが気になる時には強力洗浄液でこすり洗いをするのもレンズを長く使っていくコツです。

また保存ケースの中の液は毎日交換し、ケースは水道水ですすぎ洗いをし、自然乾燥させて清潔に保つことも重要です。

尚、強力洗浄液には研磨剤が含まれているものと含まれていないものがあり、研磨剤が含まれているものは一部の表面処理されているレンズではご使用できませんので、注意が必要です。

ソフトコンタクトレンズ用

ソフトコンタクトレンズ用では、煮沸タイプ・過酸化水素タイプ・MPSタイプの3種類があり、簡単に比較すると下記のような特徴があります。

  煮沸タイプ 過酸化水素タイプ MPSタイプ
消毒効果
簡便性 ×

 

山形市内の使用状況は右グラフの通り、MPS(マルチパーパスソリューション)が圧倒的に多く、次いで過酸化水素タイプで煮沸タイプの使用者はいませんでした。
(2006年7月 井出コンタクトレンズ調べ)

《煮沸タイプ》

煮沸タイプは過酸化水素タイプ・MPSタイプが発売されるまでは主流でしたが、消毒効果は高いものの、レンズの劣化につながる・煮沸器用のコンセントが必要になり不便との事で、最近では使用している人も少なく、販売店でもあまりすすめていません。

主な使用方法は

  1. レンズをはずした後、洗浄液でこすり洗いをし、保存液でよくすすぐ。
  2. 専用保存ケースに保存液を8分目まで入れ、レンズを保存し、ケースを煮沸器にセットし、煮沸する(約1時間)。
  3. 週に1度タンパク除去剤にてタンパク除去(約2時間)をし、その後洗浄・すすぎ・煮沸を行う。

《過酸化水素タイプ》

過酸化水素タイプは消毒効果が高く、ソフトレンズを長く使っていく方におすすめです。
また、防腐剤が含まれていない為、アレルギーがある方もご使用になれます。
過酸化水素タイプは過酸化水素が主成分の消毒液、中和錠(液)があり、使い捨てレンズ以外では別にタンパク除去剤も必要です。

使用方法は

  1. 専用ケースにレンズを入れる。
  2. ケースのガイドラインまで消毒液を満たし、中和錠を1錠入れる。
  3. フタをしっかり締め、逆さまにしてから元に戻す操作を3回繰り返す。
  4. 液がうすいピンク色に変わり、6時間以上そのままおく。
  5. レンズを取り出す前にケースを逆さまにし、ゆっくり戻す操作を3回繰り返す。
    ※ 週に1度は上記2の後にタンパク除去剤を1錠入れて、5の後に専用保存液でよくすすいでから使用して下さい。
    (シード社:ソフトメイト(R)の場合)

過酸化水素タイプは消毒液が非常に強い成分ですので、必ず中和がされていることを確認(6時間以上経って液がピンク色になっている)してから装用して下さい。使用後のケースは水道水でよくすすぎ、自然乾燥させて清潔に保って下さい。

また、カラーコンタクト(瞳の色が変わるタイプ)には使用できません。
過酸化水素タイプは各製品ごとに使用方法・中和時間などが異なるので、必ず製品に記載されている使用方法を守って使って下さい。

《MPSタイプの場合》

MPSタイプはマルチパーパスソリューション(多目的溶剤)の略で、名前の通り1本で洗浄・すすぎ・消毒・保存を行うことが出来ます。現在では使い捨てレンズ(1日交換レンズを除く)を使っている方を中心にMPSタイプを使用されている方が大変多く、また商品も数多く発売されており、うるおい成分やタンパク除去成分が入っているものもあります。使い方は下記の方法の通りどれもほとんど同じですが、最近では中に含まれる成分により、レンズの素材との相性があることが分かってきていますので、ご自分での判断で決めるより、販売店によく相談してから購入するようにした方が安心です。

使用方法は

  1. レンズを手のひらの上にのせ、MPSを数滴たらし、レンズの両面を各々20秒ほど指でこすり洗いをします。
  2. レンズの両面をMPSで20秒以上、または完全に残留物が取り除かれるまで十分にすすぎます。
  3. レンズケースにMPSを満たし、レンズを完全に浸し、ケースのふたを完全に締め、4時間以上放置しておけば消毒が完了し、そのままレンズを装用できます。
    (アルコン社:オプティ・フリープラス(R)の場合)

MPSの特徴は簡単・便利なところですが、残念なことに正しく使用されていない方も多く見受けられます。レンズのこすり洗いは必ず必要ですので、しっかり洗浄しましょう。また、保存液は毎日交換し、ケースは水道水でよくすすぎ、自然乾燥して清潔を保って下さい。

 

コンタクトレンズを使用していくと、必ず汚れが付きます。

汚れの主な原因は涙の中に含まれるタンパク質や脂質といった成分がレンズに付着したり、化粧品や花粉・ほこりといった外部からの汚れによるものです。
汚れたレンズをそのまま使用していると、アレルギー性結膜炎や角膜上皮障害などといった眼障害に繋がる恐れがあるだけではなく、コンタクトレンズがくもる・乾く・ゴロゴロする、といった原因にもなります。

コンタクトレンズをトラブルなく上手に使っていく為には、日々の手入れが重要であるとともに、自分のレンズに合ったケア用品を正しく使用していく事が大切です。